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山葡萄の樹液

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山間の道路、特に林道や山裾の農道などでは、路傍の雑木等が繁茂して交通の支障になることもしばしばあります。そうした雑木は、定期的に伐採されます。
高原の農道であるここでも、山葡萄や樅の木が最近伐採されました。

その伐採された山葡萄の幹から、水が滴り落ちているのが見られました。水滴が落ちる間隔は、5秒に1回ほど。結構な量です。
あとで調べてみると、葡萄類は年に2週間ほどの間だけ、盛んに水分を吸い上げる時期があるそうです。その時期に樹液を採取して化粧水として販売されているらしい。
周辺で山菜狩りをしている間、アウトドア用のボトルで樹液を受けておくと、1時間半ほどで500mlのボトルが一杯になりました。
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無色透明の樹液を一口飲んでみます。味はなく、粘りも感じません。ただの水と言われても気づかないでしょう。

以前、盛んに樹液を溢れさせる水木のことも投稿しましたが、
それにしてもこの、水分を吸い上げるメカニズムというのは、一体どうゆう仕組みなのか。不思議で仕方ありません。
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ところで、この時期の山葡萄の新芽は山菜としても食せます。
天ぷらにすると嫌味のない酸っぱさ。ちょっとした珍味として楽しめます。

by silvers_blue | 2017-06-09 21:04 | 山の植物