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もっとも簡単なキノコ狩り

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11月も下旬。キノコ狩りも最終段階を迎えています。

エノキタケは、最も遅い時期まで採れるキノコのひとつです。
このキノコは、他のキノコに比べて収穫がとても簡単。

 ・たくさん生える
 ・湿度が安定している川沿いに生えるので、気候の影響を受けにくく発生が安定している
 ・晩秋に生える → 蜂や蚊の攻撃に遭いにくいし、虫に食われてることも比較的少ない
 ・目立つので簡単に見つかる。車を運転しながらでも見つけられます。
 ・木に生えるので、収穫時に地面に生えるキノコより汚れにくく、調理が楽ちん
 ・この時期この場所には他に似た毒キノコが少ないので、安心して収穫できる
 ・栽培ものと(見た目はともかく)味が同じなので、食べる時に安心感がある

などなど、いいことづくめです。
にも関わらず、キノコ狩りが盛んな信州においても、このキノコを採る人は意外と少ない。
それは、この地方のキノコ狩りがどちらかというと谷筋以外 ー例えば尾根筋ー を主なフィールドにしているからと思われます。
確かに、尾根に近い風通しが良い場所はキノコ狩りのよきフィールドです。傾斜がさほどきつくない尾根筋にキノコ狩りの人気が集まるのはもっともなことです。
異常すぎるくらいに珍重されるマツタケも、そうゆう場所です。
一方、渓流沿いは足場も悪く危険。谷筋にムキタケやエノキタケなどの優良な食菌が生えることを知っているのは、渓流釣り師ぐらいなのかもしれません。
かくゆう僕も、渓流釣りをしますし。

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知人から野菜を大量に頂きました。今夜は鍋にすることにします。
「それじゃあ、鍋の具の足しにちょっと調達してくるか」と渓流に向えば、収穫が約束されている。
時期が限定されるとは言え、そんな都合のいいキノコは、他にはあまりありません。


by silvers_blue | 2016-11-20 20:56 | 山の幸