野山を読む 野山を食す

初冬の雑木林にて

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PENTAX LX ・ RDPⅢ ・ TAMRON SP 1:2.5 90mm MACRO(52B)

コナラが中心の初冬の雑木林。すっかり葉が落ちています。
どんぐりはさほど見えない。葉より実の方が先に落ちるので、落葉したこの時期は、既に落ち葉の下となっています。この写真は、梢についたまま落ちたどんぐり。日光に晒されて色あせています。あたたかな毛布の上で眠る子供のように見えなくもありません。

いつだったか、建築士を対象にした写真教室で、講師のアドバイスとして「曇り空や落ち葉の裏の白い色は写真にまとめにくいから避けるべし」というようなことを言っていました。しかしそうは言っても、この季節の雑木林でそれを避けることは無理。そんなことを思い出しながら、落ち葉や梢越しに見える流れる雲を眺めていました。

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PENTAX LX ・ RDPⅢ ・ SMC PENTAX-M 1:1.4 50mm


雑木林の地面は、落ち葉ばかりではありません。
よく見ると、小さな実生も見つかります。成木と同じように葉が色づいています。
さすがにこれは今年のどんぐりではないでしょう。1年前のものと思われます。
どんぐりはたくさん作られ落ちても、成木になるのはごくわずかです。果たしてこの実生は、成木になれるのか。
これが成木になれなかったとしても、それは憂うべきことではありません。自然の中でちょうどいい確率をもって、どんぐりは育ちます。
それでも、自分がみつめているこの実生にはこのまま育ってほしい。ついそう思ってしまいます。


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PENTAX LX ・ RDPⅢ ・ SMC PENTAX-F FISH-EYE 1:3.5-4.5 17-28mm

もはや探すべきキノコも見つかりません。ただただここでコーヒーを飲みながら無駄に時間を過ごします。
こんな場所、空、季節には、ジャンゴ・ラインハルトのギターが似合う。
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by silvers_blue | 2013-12-16 23:43 | 山遊び | Comments(4)
Commented by 矢部 at 2013-12-25 11:15 x
感動中…

まるで我が子を見守るような。
りょうサンの暖かい眼差しが見えてきます。

たった3枚の写真だけど、植物時間というか、空間?を感じることができました。
ただただ感動。
ありがとデス┏○))
Commented by silvers_blue at 2013-12-26 22:57
>矢部さん
いつもほんとに忘れた頃に来ますね~お久しぶりですお元気ですか?
相変わらずのブログというか写真ですが。
Commented by nori at 2014-01-02 22:59 x
冬の林はこんなにも見晴らしがいいんですね。
僕はあれが最初で最後になりましたが
以前秋の峠道を歩いたことがありました。
19で交通事故に遭い、膝に障害を持ってからも
憧れつづけていた山への思いを断ち切れずに20代の初め頃だったか
旧中山道、碓氷峠を一度歩いて越えたことがありました。
その旅で歩いた峠道は、まだまだ木々に紅葉黄葉が残り
日の光もここまでは当たってはいませんでした。
その時の地面の落ち葉の絨毯の感触は足裏にいまも残ってます。
でもそれは秋の峠道での話で、
こういう明るい冬の林の中には、そういえばまだ一度も出かけたことが
ありません。(冬は近所の雑木林にしか行ったことがありません)

コッヘルで珈琲沸かすのでしょうか?
それとも今はもっと便利な道具があるのかな?
ジャンゴのギターは、僕はいつも木のテーブルのある部屋で聴いてます。
どちらも同じ”木”ですね。
何らかの繋がりがあるんだろうか?と、ふと思いました。

相変わらず、いい時間、過ごしてますね。^^
Commented by silvers_blue at 2014-01-05 00:06
>noriさん
信州の雑木林と関東のそれと何が違うと言えば、「カシ・シイなどの常緑広葉樹の高木がない」のです。寒いから。
だから落葉後の日当たりや見晴しは良いのです。しかし温暖化の為にその状況は少しつづ変わってきています。そのことはいずれこのブログで書くことでしょう。

ちなみに、3枚目のフレームアウトしてるところに車停めてあります。つまりすぐ道沿い。深い森の中というわけでは全然ないのです。素敵な場所というのは必ずしも遠くにしかないわけではない、ということはnoriさんなら当然知っていることでしょう。

「木」と「ジャンゴ」を結び付けて考えたことはありませんでしたが、なるほど。それはあるかもしれません。ジャンゴのギターに「哀愁」よりも「野生」を聴く僕は、そのコメントについて今夜も考えることでしょう。