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山葡萄の樹液

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山間の道路、特に林道や山裾の農道などでは、路傍の雑木等が繁茂して交通の支障になることもしばしばあります。そうした雑木は、定期的に伐採されます。
高原の農道であるここでも、山葡萄や樅の木が最近伐採されました。

その伐採された山葡萄の幹から、水が滴り落ちているのが見られました。水滴が落ちる間隔は、5秒に1回ほど。結構な量です。
あとで調べてみると、葡萄類は年に2週間ほどの間だけ、盛んに水分を吸い上げる時期があるそうです。その時期に樹液を採取して化粧水として販売されているらしい。
周辺で山菜狩りをしている間、アウトドア用のボトルで樹液を受けておくと、1時間半ほどで500mlのボトルが一杯になりました。
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無色透明の樹液を一口飲んでみます。味はなく、粘りも感じません。ただの水と言われても気づかないでしょう。

以前、盛んに樹液を溢れさせる水木のことも投稿しましたが、
それにしてもこの、水分を吸い上げるメカニズムというのは、一体どうゆう仕組みなのか。不思議で仕方ありません。
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ところで、この時期の山葡萄の新芽は山菜としても食せます。
天ぷらにすると嫌味のない酸っぱさ。ちょっとした珍味として楽しめます。

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by silvers_blue | 2017-06-09 21:04 | 山の植物 | Comments(0)

新緑のハンノキ純林

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ハンノキは渓流沿いや湿原など、水分が多い土壌によく生育する樹木。特に珍しいものでもなく、またこれと言った用途もなく、なんとなく存在感がありません。
ブナのように地被類がついた樹皮は、ブナに劣らず美しい。しかしどちらかと言えばパイオニア的存在で大径木は少ない。極相林で「手つかずの自然」の代名詞であるブナに比べ、世間からのもてはやされ方には天と地ほどの差があります。

僕のホームグラウンドの林道脇に、ハンノキの純林 ー純林というには規模は小さいのですがー があります。
ゴールデンウィーク明けのわずかな期間、芽吹き始めた落葉松林に囲まれたこの場所は、特別な色彩に染まります。
独特な色彩の樹皮と落葉松の新緑・・・緑色のフィルターをかけたような、別世界に着てしまったような、不思議な空気感。
以前にもこの情景を写真に収めたことはありますが、今年、雨上がりの夕刻にこの場所に立っていたことは、飛び切りの幸運だったと思うのです。

PENTAX LX ・ SMC PENTAX-A 1:2.8 50mm MACRO ・ RDPⅢ

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by silvers_blue | 2017-06-02 21:33 | 山の植物 | Comments(0)