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吸蔓

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林縁や農道脇など、梅雨時の田園地帯でいくらでも見られるこの花、スイカズラといいます。
甘い芳香を強く漂わせるこの花、甘いのは香りだけではありません。花を一つつまんで付け根を吸うと砂糖水のような甘さ。これが「スイカズラ」の由来。
















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最初は白い花が咲き、やがて黄色に変わります。白と黄色の花が同居する姿から 「金銀花」 とも呼ばれます。


















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日本から北アメリカに観賞用として渡ったものが野生化し、旺盛な繁殖力で増えているとのこと。葛と共に嫌われているようです。









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冬でも葉をすべては落としません。半落葉性という珍しい生態。
残った葉をくるりと巻き霜や雪に耐える姿から 「 忍冬 」 とも呼ばれます。
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by silvers_blue | 2010-06-27 20:22 | Comments(6)

酢味

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初夏の山で、真っ白な花を目一杯つけるズミの樹。
ところが、そのつぼみは鮮やかなピンク色。

実がすっぱいことから名づけられたといわれていますが、実際にはそれほどすっぱくなく、霜があたった小さな実はむしろ濃厚な甘さ。
リンゴの近縁で、品種改良の台木に使われます。
樹皮は激しくささくれ、枝は横に不規則に広がります。
僕らが出かける山では簡単に見つけることができます。

PENTAX LX ・ SMC-PENTAX-M 1:4 100mm MACRO ・ SUPERIA VENUS400













とにかく沢山の花を咲かせるこの樹は、ヤドリギとも相性が良いようで、冬には寄生されている姿をよく見かけます。

PENTAX LX ・ SMC PENTAX-M 1:1.4 50mm

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by silvers_blue | 2010-06-19 23:32 | 山の植物 | Comments(2)

ヤマナシ

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5~6月の山は白い花が主役。白といってもいろいろありますが、この花の爽やかさは格別です。
真っ白な桜のような感じ。しかし花の時期は短く、ちょっと早いかなと思った花が、次の週ではもう遅い、というほどです。


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比較的標高の高いところに自生する野生の梨。あんなに沢山の花を咲かせながら結実は意外と少ない上、おいしくないとされています。どれほどの味なのか、今年は試して見たいもの。

長野県上田市傍陽にて
PENTAX LX ・ SMC-PENTAX-M 1:1.4 50mm ・ Fijicolor PRO400 (1枚目)
Canon PowerShot SX120IS (2枚目、息子の撮影)
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by silvers_blue | 2010-06-13 21:51 | 山の植物 | Comments(6)

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藤と時期を同じくして咲く、桐の花。色も藤と同じ色。
葉の芽吹きより早く開花し、しかし花の時期は長いのでやがて新緑と紫の花が同居するようになります。
写真は、まだそれほど葉が芽吹いていない、樹全体が紫色に見える頃のもの。

日本の樹木の中で最も軽い材としてしられ、桐の箪笥はあまりに有名です。
 ・温度による伸縮が少なく、隙間があかない。
 ・空気を多く内包するので断熱性能が高く内部まで燃えない。
これらの性質が火事や気候変化、虫害を避ける上でも箪笥に最適とされます。

樹木ではありながら、草に近い性質を持ち、成長も早いので20年で材として利用可能と言われます。
かつては女の子が生まれたら、年頃に嫁入り道具の箪笥を作るのに利用できるようにと庭に桐の苗木を植えたのだとか。



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高貴なイメージの桐ですが、良く見渡すと畑のはずれやちょっとした空き地、建物と建物の間などで、雑草がそのまま大きくなってしまった、というようなものを驚くほど沢山見かけます。その雰囲気はいかつい樹形と相まって、高貴さとは程遠いもの。でもなぜかとても気になる木。
人里近くに自生することと、スマートとは言い難いその姿からは、どこか柿の木と似た雰囲気を感じます。
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by silvers_blue | 2010-06-04 21:14 | 山の植物 | Comments(11)