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2017年 01月 29日 ( 1 )

欅の杢目

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野のものを採ってきて食べる、というテーマで日々楽しみを見つけてる訳ですから、採ってきたものを料理しそれを撮影する、という機会も必然的に多くなります。
上手に撮影する為には上手に料理することが必須なので、レシピ本などもよく見ます。
料理本の写真は美味しそうで、何かと参考になります。特に「天然酵母パン」というようなテーマの本は雰囲気重視。メインのパンは当然ながら、食器など脇役もとても素敵な(時には演出過多ですが)写真が並んでいます。

その脇役の中で、テーブルというかカウンターというか天板について

パンのレシピ本などには、いい感じで年期が入った杢目の美しいカウンターが写っています。
一方、我が家のテーブルは決して悪いものではないのですが、2つ気になることがあります。

 ・艶あり塗装なので、ナチュラルテイストに欠ける上に反射がきつくて撮影しにくい
 ・天板が折り畳み式なので、撮影の際に写りこむ目地が目障り

そんなこともあって、撮影用の天板が欲しいなーとは思っていました。
(その前に料理のスキルをあげるべし、というのはとりあえず置いといて)
僕が理想とする天板は、できるだけ幅広の広葉樹を、ちょっとラフに仕上げたもの。
そうは言っても、広葉樹の幅広板は近頃では簡単には手に入りません。継いでもいいのですが、やはり見栄えがするのは幅広のもの。
幸い先日、大工さんの作業場に眠っていたケヤキのコタツ板をもらうことができました。60cm角のケヤキの一枚板。昔は珍しくなかったのでしょうけど、今となってはちょっとした貴重品です。

ケヤキというのは、ある意味、超高級品です。
一目でケヤキとわかる美しく力強い杢目を持ち、床柱や玄関など和風建築の、特に工芸的な見せ場に使います。
一方で非常に堅い上に狂い易く、しかも狂う力が強い。大工の腕前が試される難しい材です。
しかしその杢目はあまりに和風のイメージが強く、洋風の、しかもアンティーク調のラフでざっくりな感じには合いません。
また、あまりに丁寧に仕上げると、返ってプリントされた偽物っぽくなってしまいます。
この天板も、あまり丁寧に仕上げすぎると、和室の床の間の床のようになってしまうでしょう。

で、やってみました。

 ・元々の塗装を粗目(#60)のデイスクサンダーで落とす
 ・超粗目#40→#60→#120→中目#180の布サンダーで下地処理
 ・オイルステインを一度塗り、すぐに拭き取る
 ・着色された蜜蝋ワックスで仕上げる

ケヤキは堅いので、サンダー掛けも力仕事です。いやー疲れた。
うーん、#180は細かすぎたかな・・・ちょっと仕上がり過ぎてしまい、ラフ感が不足してしまいました。
ただ、あまり粗いと色が着き過ぎてしまうというジレンマもあるし。
わざと傷をつけてラフ感というか古材感を出す、という方法もあるのですが、今回はしませんでした。いずれ傷つくだろうし。
という訳で、今日からまた作り始める山葡萄での酵母の製作過程写真をパチリ。
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僕のが目指す雰囲気は、栗か胡桃(ウォルナット)あたりが理想の杢目でしょう。ナラ(オーク)でもいいけど、ありふれててちょっと目新しさに欠けます。
そうは言っても、せっかく手に入れた貴重なケヤキの一枚板。脚つけてミニちゃぶ台でも作ろうかな・・・

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by silvers_blue | 2017-01-29 21:27 | 山遊び | Comments(2)