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野山を読む 野山を食す

シナ

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PENTAX LX ・ SMC PENTAX-M 1:1.4 50mm ・ SUPERIA VENUS400

長野県の古い呼び名である、「信濃」は、シナノキが多数見受けられるからとの説があります。
しかし当地において、シナノキは決して珍しくはないものの、どこにでも生えているという程でもありません。

樹としてとても魅力的な要素が多い。
まずハート型の優しい印象の葉。新緑は明るく爽やか。いかにも高原のイメージといった趣です。
芽吹き時に見られる托葉は鮮やかな赤。新緑との取り合わせはとても魅力的ですが、今年は撮影の機を逸してしまいました。来年こそはカメラに収めたいものです。
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PENTAX LX ・ SMC PENTAX-M 1:1.4 50mm ・ SUPERIA VENUS400


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虫に好かれるのもこの樹の特徴。葉には多くの虫こぶが見られます。
PENTAX LX ・ SMC PENTAX-M 1:4 100mm MACRO ・ SUPERIA VENUS400



材は白く美しいことで知られ、これを合板に加工した「シナベニヤ」は、比較的手軽に白木の美しさを家具や建具に表現でき、現在の一般建築ではありふれた材料となっています。
堂々たる大木の存在感はなかなかのもの。写真は湯の丸高原への途中に見られるシナノキの大木。「弘法大師の逆さ杖」と呼ばれています。
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PENTAX LX ・ SMC PENTAX-A 1:2.8 20mm ・ SUPERIA VENUS400
by silvers_blue | 2011-06-21 21:54 | 山の植物