春の里山にて ( 山菜その他編 )
山菜として人気の、タラノメ。ちょっとした荒地に生え、樹そのものは珍しくありません。
しかし山菜として採ることができるのは、1番芽と呼ばれる梢の先端についたものだけ。脇に出る2番芽を採ると樹そのものが枯れてしまうと言います。よって1番目だけを採るのがマナーなのですが、2番芽を採るどころか樹ごと切断して持って帰る愚か者が後を絶ちません。
そんなこともあって、僕はタラノメは採りません。確かに美味しいのですが、山菜として行き過ぎた人気が気に入りません。タラノメ以外にも野山には美味しい野草がたくさんあるのです。
(同じ理由で僕はマツタケも採りません)
以下、簡単に見つかる山菜を紹介します。
アケビは新芽の先端10cm程度を摘み取ります。アクは相当強く、茹でたぐらいでは食べられません。
茹でた後水に晒してアクを抜きます。抜きすぎると美味しさも抜けてしまうので、好みの苦味加減で(僕の場合一晩ぐらい)晒し、卵黄を落として巣篭もり風にします。ほんと美味しい!
いくらでもありますが、十分な量を採るのは意外と時間がかかります。
トリアシショウマ。その名の通り鳥の足のような形。
これも林道沿いで簡単に見つかりますが、さほど美味しいというほどでもありません。
オオバギボウシ。茹でて酢味噌和えとかゴマドレッシングで食べます。ちょっと変わった食感で結構美味しい。苦味はそれなりにあるので、気になる人は長めに茹でるといいでしょう。
毒草のバイケイソウと似ているので注意。
近年人気急上昇の、コシアブラ。テンプラが定番ですが、先日教えてもらったコシアブラのパスタは超美味!ペペロンチーノのように調理すると、春の香りがなんとも香ばしい!
春の野山は、花や山菜ばかりではありません。こんなものもちょっとだけ紹介。
割と近年まで毒蛇だということが知られていなかった、ヤマカガシ。
奥歯に毒線があるので、軽く噛まれたぐらいでは毒を注入されない為、毒蛇だと思われていなかったそうです。死亡例もあるので注意しましょう。
雨上がりの水溜りには、ヒキガエルが集まっていわゆる「ガマ合戦」が繰り広げられています。
ちょっと見回しただけでも、30匹は軽くいました。
by silvers_blue
| 2011-05-29 20:37
| 山の植物